枠組み壁工法 各部構造
枠組み壁工法(2×4)
枠組み壁工法とは、木材で組まれた枠組みに構造用合板、その他これに類するものを打ち付けた床、及び壁により建築物を建築する工法である。断面が2インチ×4インチの木材を基本として使用することから名付けられた。
❶材料
構造耐力上主要な部分に使用する構造部材、釘の品質は、その部材の種類に応じて規格が定められている。
釘の種類
構造緒用合板用 太め鉄丸釘 CN50-90
石膏ボード用 GNF40
シージングボード用 SN40
❷各部構造
壁式構造では、鉛直力と水平力を負担する壁組部分と鉛直力のみを負担する壁組部分(支持壁)とで構成される。
1.耐力壁
耐力壁は、建築物に作用する水平力及び鉛直力に対して安全であるようにつり合いよく配置しなければならない。
石膏ボードを耐力壁の壁材として用いる場合、厚さ12mm以上とする。
①耐力壁線相互の距離は12m以下とし、かつ耐力壁線で囲まれた部分の水平投影面積は40m2以下とする。ただし、床の枠組みと床材を緊結する部分を構造耐力上有効に補強した場合は、60m2以下としてよい。
②各耐力壁の隅角部及び交差部には、寸法形式204を使用する場合は、3本以上の縦枠を用いるものとし、相互に構造耐力上有効に緊結する。
③耐力壁の上部には、耐力壁の上枠と同寸法の断面を有する頭つなぎを設け、耐力壁相互を構造耐力上有効に緊結する。なお、頭つなぎの継ぎ手位置は、耐力壁の上枠の継ぎ手位置より600mm以上離す。
④耐力壁線に設ける開口部の幅は4m以下とし、その幅の合計は耐力壁線の長さの3/4以下とする。
⑤幅90cm以上の開口部の上部には、開口部を構成する縦枠と同寸法以上の断面を有するまぐさ受けによって支持されるまぐさを構造耐力上有効に設けなければならない
⑥1,2階の耐力壁は、原則として同じ耐力壁線上に設ける。
2.小屋組み
①垂木相互の間隔は65cm以下とする。
②垂木には、垂木つなぎを構造耐力上有効に設ける。
③小屋組みに振れ止めを設ける
④垂木またはトラスは、頭つなぎおよび上枠に金物で構造耐力上有効に緊結する。
⑤屋根下地材は、厚さ12mm以上の構造用合板、厚さ15mm以上のパーティクルボードまたは、構造用パネルとする。
3.床組み
①床根太の支点間の距離は8m以下とする。
②床根太相互および床根太と側根太の間隔は65cm以下とする。
③2階または3階の耐力壁の直下に耐力壁をもうけない場合は、耐力壁直下の床根太は構造耐力上有効に補強する。
④床材は、厚さ15mm以上の構造用合板とする。
4.土台
土台は基礎に、直径12mm以上、長さ35cm以上のアンカーボルトで緊結する。アンカーボルトの間隔は2m以下とし、かつ隅角部および土台の継ぎ手の部分に配置する。